自由に楽しく分析して生きる道

超ポジティブな思想哲学:海外目線をからめてオチのある話を書きます。

倫理を無視してみよう

倫理観を無視して、ものごとを考えると、意外な角度で、世界が見えるような気がする。


つまり、悪いと思われていることが、良くなったりする。
例えば、


殺人


当然に、いいことのはずがないけれど、ひとたび、戦争になれば、より多く殺したものがより英雄になれる可能性もあるし、たくさんの人を殺した参謀や将軍、王様も歴史に残る。


つまり、悪いことに悪いことを掛け算する。ネガティブ×ネガティブはポジティブになる。


戦争×殺人=英雄


倫理的に考えれば、戦争も殺人もどうやっても、してはいけないものだけれど、倫理観をすっ飛ばせば、英雄を作る歴史的な機会であるとも言える。



では、もう少し、人生において、身近な事象ではどうだろうか。


復讐


私は、本、特に漫画が好きなので、よく漫画の主人公の人生について考える。先日読んだウロボロスは、まさに人生をかけて、復讐に挑む話。


主人公は、幼い頃に殺人事件に遭遇。殺されたのは、最愛の家族のように過ごした他人(愛した女性)その犯人探しと犯人を殺すことが目的で、約20年間を復讐のためだけに生きる。という内容。


ま、漫画なので、色々脚色はあるとして、ふと、この人達は、自分の人生をすべて復讐のために使い、普通にリラックスして楽しい~平和~と思うような時間を過ごすことなく、常にリスクと背中合わせに生きていることが、不幸なのか?と思った。


もちろん、話の中で、主人公たちは、人を騙すし、殺人もする犯罪者だから、そもそも、倫理的には間違っているのだけれど、倫理を無視してみると、常に刺激があって、意外と悪くない人生なのかもしれないと思った。


つまり、平和で、退屈な生活よりも、人生をかけた目的があり、その目的のためだけに生き、常にドキドキハラハラしながら感情的な時間を過ごし、さらに、その目的が達成できたとしたら、それは実は、すごく幸福なことなんじゃないかと思う。しかも、自分の一生をかけるくらいに好きな人を純粋に思い続ける人生なんて、とっても素敵なことだ。


ただ、世の中には、倫理という楔がある。


倫理的に見れば、復讐も、殺人も、戦争ももちろんだめですわ。
でも、歴史的には、たくさん起きているこれらの事象も、角度を変えて、時代を変えて、倫理をすっ飛ばすと、正当化されるんだろうなあ。と思う。