人生を変えた教科書 ブランクーシー
ブランクーシーという名前はとても、覚えにくい名前だったので、私はずっと鳥の彫刻家と呼んでいた。実際にこの作品の作者がブランクーシだと知ったのは、大学生になって美術を習い始めてからだったけど、幸い彼は大御所だったので、流線型の鳥の彫刻を作ったアーティストと言ったら、彼しかいなかった。
美術の教科書?図工の教科書に載っていた彼の作品は、たぶんこんな感じのシンプルな代表作だったと思う。
これ、鳥?
あー、自由だ。と思った。今まで、教わってきた描くべき造形とは全く違う、鳥が飛べるという本質と美しさだけが表現されていると思った。翼も羽ばたかれていないし、表現しているのは、おそらく止まっている鳥なんだと思うけれど、私には、なぜか飛べる生き物に見えた。
当時の美術の先生が、これについて何か言っていたわけではないけれど、教科書は、なかなか良いことを教えてくれた。と後になって思う。
やっぱり、子供の頃に本物を知るのは、いいことだと思う。
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