自由に楽しく分析して生きる道

超ポジティブな思想哲学:海外目線をからめてオチのある話を書きます。

覚えていないだけ。子供の恥じらい

いつまで記憶を遡れるか?
私は、比較的幼い頃の記憶がはっきりしている。最初の記憶は3歳で、小学校に上る前の2年保育の記憶、つまり4歳5歳6歳の時の記憶は、小学校の時の記憶とさして変わらない。


幼稚園の教室、登下校のみちのり、でかけた先の風景、家族やペットの顔。そして、その時の自分自身が何を思っていたか。


私の地域では、幼稚園は徒歩だった。
集団登校、集団下校、引率は園児の親が交代で行う。


ある日の当番は私の母親だった。ふざけて、列を乱す。
母が私を注意した
「まっすぐ歩きなさい!」
私は言い返した
「まっすぐ歩いたらぶつかっちゃうもん。ほらね」
と言って、直進して、道端の草むらに突っ込んでみた。当然に私は次の言葉を期待した
「何屁理屈言ってるの!!」
ところが、その日の母の言葉は違った
「そうだね」
私は、屁理屈を言った自分を恥じた。


この話をすると、同じように記憶を辿れる人はあまり多くない。だから、子供時代に自分が何を考えていたのかなんて覚えていないし、そんなことを考えていたかどうかは想像できない。


つまり、検証のできようもないことだから、私がませた子供だったのか、それとも他の子供達も同じように考えているのかはわからない。今、子供にこの質問をしたら、きちんと回答が返ってくるのかもしれないし、今だから理解できる感情で、同じことを感じていても説明できないかもしれない。


シンデレラしかり、子供を侮ってはいけない。彼らはきっと想像以上にきちんとした思考回路を持っているのだと思う。