自由に楽しく分析して生きる道

超ポジティブな思想哲学:海外目線をからめてオチのある話を書きます。

溶けるほど気持ちいい

欲が満たされた瞬間は、気持ちいい。
食欲、性欲、睡眠欲が満たされた瞬間は気持ちがいい。


すごーく美味しいものを味わった時、好きな人とセックスしたときに感じるエクスタシー、眠くて眠くて仕方ないのを我慢して、眠りに落ちてゆく瞬間。それらは、恍惚の瞬間。でも、どれも、そんなに長く続くものではない。つまり、瞬間。


努力が報われた時は、気持ちがいい。
この気持ちいいは、費やした時間と集中と努力の重みに比例するものだと思う。
そして、それなりに長い時間継続する。


北島康介が、水泳で勝った瞬間に「気持ちいい」と言ったのは、有名だけど、たぶん、彼が感じた気持ちよさを共有できている人は、ほとんどいないだろうと思う。ただ、凡人には、まず体験できないほど、すごいものだったであろうことは想像できる。


私は、一度だけ、ランナーズハイのようになったことがある。たぶん、興奮冷めやらぬ時間は、半日くらいだったか?とにかく溶けるほど、気持ちよかった。


すべての感覚が、天井を推移しているような感覚で、エネルギーと自信に満ち溢れている。あー、これが、ランナーズハイというものなのか?今、私は何でもできる、この世が恍惚として見える。


アメリという映画で、主人公が、宝箱を持ち主に返すというプロジェクトをして、それが成功したときに、世界と自分がつながっているような素晴らしい気持ちになったという場面があるが、まさに、映像化するとそんな感じのことなんだと思う。


私が、ハイになった理由は、さっき書いた受験の時。合格したときではなく、初めて受験して、不合格を確信した時。めちゃくちゃ努力して、もうこれ以上ないってくらい努力して、でも、時間が足りなくて、未完成のまま望んだ試験で、あー、これ、行けるわ~、あとちょっと、時間があれば、絶対合格するわ。と問題を解きながら思った。その瞬間に訪れた脳天が突き抜けるような感覚。全知の神になって、自分の運命を見通せたみたいな感覚。


オリンピックで活躍するような選手は、人生で何度も経験しているのかもしれない。今の所、私の人生では、一度だけ。もう一度、その感覚を得るために努力したいか?と言われれば、どうだろう?笑。その前に、年をとると、どんどんナマケモノになりますから、そもそもできないかもしれない。


人生、できるときに、できることを!がいい。