サバゲーで学ぶ戦慄
続き
人生で、一度だけ、サバゲーをしたことがある。室内で、BB弾を利用するタイプのもので、敵と味方それぞれ8対8くらいの戦いだった。相手の陣地にあるボタンを押すか、全員が玉に当たって=倒されたら終わり。制限時間なし。
一緒に行ったのはほぼ初心者ばかりだったけれど、コンサルティング会社の人たちだったので、戦略を立てるのが好きだ。最初は5分程度で終わっていた戦いは、徐々に長引き、最終的には、1試合30分程度まで持つようになった。
戦略を立て、役割分担を決めて、奇襲をかけたり、潜伏したりする。
私は、とある試合で、潜伏担当になり、ずっと影に潜んでいて、目の前に敵が現れたら、バチッと打つ。という役割。しかし、潜伏場所は、背後に隙間があり、後ろからやられたらアウト。
顛末がどうだったかは、覚えていないけれど、その潜んでいた間の恐怖は覚えている。
BB弾で死ぬことはない。
たかが、お遊びのゲームだ。
それでも、背後に死角があり、自分も50%の確率で撃たれて死ぬ可能性がある中で、身動き一つせず、敵を待たなくてはいけない、しかも逃げ場のない状況での時間は永遠に思えた。
不意打ちを食らって、死ぬのももちろん怖いけど、ある意味、一瞬だ。それ以上に、敵地に潜伏する見つかるかもしれない、終わりのしれない時の中で、ただじっとしていることの恐怖を思い知った。
あーこれが、実弾だったら、本当の戦争だったら、この恐怖は半端ない。
この程度で、この戦慄、本物はトラウマなんて生易しいものじゃない。
平和って、素敵だと思った。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。